さまざまな分野で活躍する人たちが日常や仕事を通して、考えていること、大事にしていること。それからライフスタイルを語るときに欠かせない鞄についても。気になるあれこれをインタビュー。第3回は牛舎をリノベーションしたヴィンテージ&フラワーショップ「BYRE(バイアー)」で働くYURIKAさん。現在は共同オーナーとして、5周年に向けてのカフェの準備など、充実した日々を送るYURIKAさんに話を伺いました。
Vol.03/YURIKA
婦人かばん工場BAG ANDLIFESTYLE 鞄と日常
さまざまな分野で活躍する人たちが日常や仕事を通して、考えていること、大事にしていること。それからライフスタイルを語るときに欠かせない鞄についても。気になるあれこれをインタビュー。第3回は牛舎をリノベーションしたヴィンテージ&フラワーショップ「BYRE(バイアー)」で働くYURIKAさん。現在は共同オーナーとして、5周年に向けてのカフェの準備など、充実した日々を送るYURIKAさんに話を伺いました。
BAG ANDLIFESTYLE 鞄と日常
Vol.03/YURIKA
さまざまな分野で活躍する人たちが日常や仕事を通して、考えていること、大事にしていること。それからライフスタイルを語るときに欠かせない鞄についても。気になるあれこれをインタビュー。第2回はスタイリストの井藤成一さん。洋装だけでなく和装のスタイリングも手がけ、現在は地元・山口県にセレクトショップも出店しています。鞄 日本橋店にリサーチで来店した井藤さんに話をうかがいました。
婦人かばん工場STORY.01
地元調布に希少な建物を残したいという想い
STORY.02
つくり手のこだわりを感じるものに惹かれる
ABOUT ITEM
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STORY.01
地元調布に希少な建物を残したいという想い
STORY.02
つくり手のこだわりを感じるものに惹かれる
ABOUT ITEM
地元調布に希少な建物を残したいという思い
地元調布に希少な建物を残したいという思い
古着だけを取り扱っていたBYREにYURIKAさんがフラワーショップをオープンしました。武蔵野美術大学ではジュエリーデザインを学んでいたそうですが、植物との接点はどういうところにあったのでしょう?
もともとものづくりが好きで、美大の工芸工業デザイン学科に進学しました。専門課程で金工を専攻して、サボテンをモチーフにしたジュエリーを制作するようになったんです。ジュエリーをつくるときに役立つだろうと植物の勉強を始めたんですが、のめりこんでしまい。もっと知識を増やしたいと考えて、卒業後は花屋さんで働きました。
サボテンや多肉植物と生花を一緒に扱っているのがユニークですね。BYREのフラワー部門は2022年春からと伺いました。
最初はサボテンや多肉植物から始めて、週末だけ生花を置いていたんですよ。今年1月に冷蔵ショーケースを導入して本格的に生花を扱うようになり、花のサブスクリプションも始めました。月に3,500円で1~2回、調布市内か近郊のご指定の場所に花を届けるというサービスです。生花もサボテン類もエネルギーを感じる、少し癖のあるようなものをセレクトしています。
BYREは英語で牛舎の意味ですが、もともとはオーナーである小野将平さんのご家族が、ここで「小野牧場」を営んでいたそうですね。
そうです。将平さんが南アフリカのケープタウンに留学していたときに廃業が決まって。この建物を残したいという思いから、帰国して古着屋を始めたんです。2019年のオープン当初から将平さんには複合的な施設にしたいというビジョンがあったので、5周年を目安にカフェをつくろうと、今はふたりで少しずつ取り組んでいます。
YURIKAさんは調布出身とのことで、BYREや小野牧場のことは知っていたんですか?
いえ、実家は世田谷寄りだったこともあり、知りませんでした。知人に「BYREのマーケットに出店しませんか」と声をかけてもらったのが、出会いのきっかけです。将平さんから「ケープタウンには工場の跡地をリノベーションした素敵な施設があって、週末には大勢の人でにぎわうマーケットも開催されている。BYREもそんなライフスタイルに寄り添う複合的な店を目指したい。将来は飲食もやりたい」と話すのを何度も聞きました。
それで搾乳機のレールや換気用のファンなど牛舎の面影を残した店に…。YURIKAさんはやがて小野さんとご結婚され、同じ夢を実現するパートナーになったのですね。
調布は私にとっても地元ですし、調布の街にこういう古くからある大きな建物は残っていないので、ここは絶対なくしたくないという思いで一緒に動いています。
つくり手のこだわりを感じるものに惹かれる
BYREで古着に携わるようになって、YURIKAさんのファッションは変わりましたか?
以前はボタニカル柄やエスニックなテイストが好きでしたが、BYREは80~90年代のアメリカのメンズ古着が主体ということもあり、カジュアルでマニッシュな服を着るようになりました。メンズ古着特有の、シャツやデニムなどのディテールを教えこまれ、面白くなってきたところです。20代も後半になり、トレンドよりも自分が気持ち良くいられるものを選ぶようになりましたね。
「トーンオイルヌメ」シリーズのトートバッグを愛用されているそうですが、バッグを選ぶときのポイントがあったら教えてください。
持ち物が多いこともあり大きなバッグが好きです。数をそろえるよりも、同じものを育てながら長く使いたいので、素材はレザー。そしてバッグはファッションの一部でもあるから、自分のスタイルに合うことも大事だと思っています。手持ちの革小物は茶系が多く、今日のベルトやサンダルのようにシンプルなブラウンのレザートートを選びました。
どんなときにこのトートバッグを使っていますか?
仕事で使っています。お花の配達のときは、縦型で自立するので車の助手席やバンの荷台にも置きやすいですし、ショルダーストラップが付いているから、車から降りてお花を持ち歩くときにとても重宝しています。仕入れのときもたくさんの書類などを入れますが、太めのショルダーストラップは安定感があって、とても使いやすいです。
YURIKAさんは今もご自身でアクセサリーをつくられたり、バイヤーとして買い付けなどを担当されたりしています。どんなものに惹かれますか?
美大の友人を含め、私の周りにはものづくりをしている人がたくさんいます。つくり手の思いや情熱に触れることも多く、“こだわり”があるものに惹かれます。今日はいているデニムワークパンツもマーケットに出店してくださっている「TOM WORKS」というブランドのもので、ハンドメイドなんですよ。「トーンオイルヌメ」のバッグにもそんなムードを感じていて。どちらも長く使っていくうちに自分だけの色や形になっていくのが楽しみです。
販売から買い付け、イベントの企画まで、全てお二人でされているとのことで、多忙な日々だと思います。日常の中で大切にしていることは何でしょうか。
お花の仕入れの日は早朝の4時半に市場で買い付けをしますが、帰った後にドリップしたコーヒーを味わいながらホッと一息つく時間があって。お店中心の生活の中にもそういうちょっとした「いい時間」を持って楽しむようにしています。午前中や休日にはマーケット関連の知人宅を訪ねたりすることも多く、人とのつながりも大事にしていきたいですね。
古着だけを取り扱っていたBYREにYURIKAさんがフラワーショップをオープンしました。武蔵野美術大学ではジュエリーデザインを学んでいたそうですが、植物との接点はどういうところにあったのでしょう?
もともとものづくりが好きで、美大の工芸工業デザイン学科に進学しました。専門課程で金工を専攻して、サボテンをモチーフにしたジュエリーを制作するようになったんです。ジュエリーをつくるときに役立つだろうと植物の勉強を始めたんですが、のめりこんでしまい。もっと知識を増やしたいと考えて、卒業後は花屋さんで働きました。
サボテンや多肉植物と生花を一緒に扱っているのがユニークですね。BYREのフラワー部門は2022年春からと伺いました。
最初はサボテンや多肉植物から始めて、週末だけ生花を置いていたんですよ。今年1月に冷蔵ショーケースを導入して本格的に生花を扱うようになり、花のサブスクリプションも始めました。月に3,500円で1~2回、調布市内か近郊のご指定の場所に花を届けるというサービスです。生花もサボテン類もエネルギーを感じる、少し癖のあるようなものをセレクトしています。
BYREは英語で牛舎の意味ですが、もともとはオーナーである小野将平さんのご家族が、ここで「小野牧場」を営んでいたそうですね。
そうです。将平さんが南アフリカのケープタウンに留学していたときに廃業が決まって。この建物を残したいという思いから、帰国して古着屋を始めたんです。2019年のオープン当初から将平さんには複合的な施設にしたいというビジョンがあったので、5周年を目安にカフェをつくろうと、今はふたりで少しずつ取り組んでいます。
YURIKAさんは調布出身とのことで、BYREや小野牧場のことは知っていたんですか?
いえ、実家は世田谷寄りだったこともあり、知りませんでした。知人に「BYREのマーケットに出店しませんか」と声をかけてもらったのが、出会いのきっかけです。将平さんから「ケープタウンには工場の跡地をリノベーションした素敵な施設があって、週末には大勢の人でにぎわうマーケットも開催されている。BYREもそんなライフスタイルに寄り添う複合的な店を目指したい。将来は飲食もやりたい」と話すのを何度も聞きました。
それで搾乳機のレールや換気用のファンなど牛舎の面影を残した店に…。YURIKAさんはやがて小野さんとご結婚され、同じ夢を実現するパートナーになったのですね。
調布は私にとっても地元ですし、調布の街にこういう古くからある大きな建物は残っていないので、ここは絶対なくしたくないという思いで一緒に動いています。
つくり手のこだわりを感じるものに惹かれる
BYREで古着に携わるようになって、YURIKAさんのファッションは変わりましたか?
以前はボタニカル柄やエスニックなテイストが好きでしたが、BYREは80~90年代のアメリカのメンズ古着が主体ということもあり、カジュアルでマニッシュな服を着るようになりました。メンズ古着特有の、シャツやデニムなどのディテールを教えこまれ、面白くなってきたところです。20代も後半になり、トレンドよりも自分が気持ち良くいられるものを選ぶようになりましたね。
「トーンオイルヌメ」シリーズのトートバッグを愛用されているそうですが、バッグを選ぶときのポイントがあったら教えてください。
持ち物が多いこともあり大きなバッグが好きです。数をそろえるよりも、同じものを育てながら長く使いたいので、素材はレザー。そしてバッグはファッションの一部でもあるから、自分のスタイルに合うことも大事だと思っています。手持ちの革小物は茶系が多く、今日のベルトやサンダルのようにシンプルなブラウンのレザートートを選びました。
どんなときにこのトートバッグを使っていますか?
仕事で使っています。お花の配達のときは、縦型で自立するので車の助手席やバンの荷台にも置きやすいですし、ショルダーストラップが付いているから、車から降りてお花を持ち歩くときにとても重宝しています。仕入れのときもたくさんの書類などを入れますが、太めのショルダーストラップは安定感があって、とても使いやすいです。
YURIKAさんは今もご自身でアクセサリーをつくられたり、バイヤーとして買い付けなどを担当されたりしています。どんなものに惹かれますか?
美大の友人を含め、私の周りにはものづくりをしている人がたくさんいます。つくり手の思いや情熱に触れることも多く、“こだわり”があるものに惹かれます。今日はいているデニムワークパンツもマーケットに出店してくださっている「TOM WORKS」というブランドのもので、ハンドメイドなんですよ。「トーンオイルヌメ」のバッグにもそんなムードを感じていて。どちらも長く使っていくうちに自分だけの色や形になっていくのが楽しみです。
販売から買い付け、イベントの企画まで、全てお二人でされているとのことで、多忙な日々だと思います。日常の中で大切にしていることは何でしょうか。
お花の仕入れの日は早朝の4時半に市場で買い付けをしますが、帰った後にドリップしたコーヒーを味わいながらホッと一息つく時間があって。お店中心の生活の中にもそういうちょっとした「いい時間」を持って楽しむようにしています。午前中や休日にはマーケット関連の知人宅を訪ねたりすることも多く、人とのつながりも大事にしていきたいですね。
Photo | Kenta WatanabeText | Hisami Kotakemori
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