「本物である」こと、そして「心まで満足させる」こと。この2つの言葉が鞄のものづくりを表す大きな指針だと、職人・玉川は話します。創業者の國男によれば、「本物」とは丈夫で、長く使えるもの。だから、何よりもまず「本物」であることが大前提です。
それを支える第一の柱が、素材選び。中でも、「良いものは、良い素材から生まれる」と説く國男が特別にこだわってきたのが、革という素材です。長く使い続けられる丈夫さに加えて、大人の持ち物に相応しい上質感と品格、そして手にするほど味わいを増す風合い。そんな革という素材は、鞄が理想とする鞄の素材です。
だからこそ鞄は、「OTONA RANDSEL」を手掛ける際、革選びには特別に吟味を尽くしました。この鞄は、ランドセルの象徴である大きなカブセをはじめとして大きいパーツが多く、素材の存在感が圧倒的。それゆえ耐久性が高く、品格と“使う楽しさ”のある革を採用したのだと言います。