希少な革素材「茶利八方」 革名の「茶利」は、明治初期に皮革技術向上のために迎えられ、この革の元となる製法を伝えた技術者、チャールス・ヘンニクル氏の愛称「チャーリー」にちなんだもの。当時、その指導を受けて製造された革は「茶利革」と呼ばれ、その後日本独自の進化を遂げましたが、近年はその技術が失われていました。 今回採用した「茶利八方」は、日本の皮革企業が当時に近い製法にこだわりながら現代的に再現したもの。ここで用いられる「八方揉み」の技術は現在、たった一人の職人にしかできない貴重なものとなっています。
縁起の良い「茗荷結び」 革ひもは手にぶら下げて持つことができる長さ。表素材には丈夫で光沢のあるスムース調の「オイルタッチハードヌメ革」を採用し、「茶利八方」の重厚な表情と好一対のコントラストを描きます。 また先端には、刀の下緒結びの一種で、茗荷の実を模した「茗荷結び」をあしらいました。「冥加(みょうが)」に通じることから、幸運を招く縁起の良い結び方とされています。
手触りの優しいピッグスエード 内装は、小銭入れの中にまでピッグスエードを使用。柔らかな上質感で重厚感のある「茶利八方」になじみながらバランスを取っています。
つやが全体になじんで表情豊かに 使い込んでいくほど陰影のコントラストが穏やかになり、つやも全体になじんで味わい深い感じに。革の柔らかさも増してアタリも出始め、持ち主だけの表情になってきます。 ※(上)使用前(下)約1ヶ月使用
コンパクトな設計 紙幣・硬貨・カードを収めても、ファスナーでタイトに絞ってコンパクトさをキープ。